逢えば笑うて別れにゃ泣いて
　　　　　　うわさ聞いては腹立てる

　　　　　　　　　　　　　　古典都々逸

女よ　
そのたはむれをやめよ
いつもかくするゆゑに
女よ　汝はかなし。

　　　　　　　　　　萩原朔太郎
　　　　　　　　　　　　　『女よ』

我等は絶叫し問い続ける
誰かが美しい至銀の短剣を
私の胸の奥の心臓に飾るまで
教えてくれ
その真実の虚偽と薔薇を

　　　　　　　ジグムント・ヴァーレンハイト
　　　　　　　　「遺稿詩生前葬」　皇暦四八九年

　　　　　　　　　　　　　　　『されど罪人は竜と踊る』

「暑い季節にはなにをしていたの。」
アリは借り手のセミに訊く。
「夜も昼も、みなさんのために、
  歌をうたっていましたの、すいません。」
「歌をうたって？そりゃけっこうな。
  それじゃこんどは、踊りなさいよ。」

　　　　　　　　　　　ラ・フォンテーヌ
　　　　　　　　　　　　　　『寓話』

過去は幽霊。
誕生の瞬間から息を引き取るそのときまで、
人を悩ませ続ける。
　　　　　　　　　　――ウェザーライトの船長代行、ジェラード


　　　　　　　　　　　　　　　　　悪戯なポルターガイスト

えっさか　　ほいさ
ねこに　　バイオリン
めうしがつきを　　とびこえた
こいぬはそれみて　　おおわらい
そこでおさらは　スプーンといっしょに
おさらばさ


Hey diddle diddle
The cat and the fiddle,
The cow jumped over the moon;
The little dog laughed
To see such sport,
And the dish ran away with the spoon.


　　　　　　　　　　　　谷川俊太郎・訳
　　　　　　　　　　　　　　『マザー・グース　1』

「俺たちの武器は！地位と！」
「謀略と。」
「だまし討ちｗ」
「……最低だ。」

　　　　　　　　　　――キムラスカ王国公爵子息
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルーク・フォン・ファブレ
　　　　　　　　　　　　　マルクト帝国軍大佐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジェイド・カーティス
　　　　　　　　　　　　　ローレライ教団導師守護役
　　　　　　　　　　　　　　　　　　アニス・タリトン
　　　　　　　　　　　　　ファブレ公爵家奉公人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ガイ・セシル

　　　　　　『TALES OF THE ABYSS』
　　　　　　　　　　戦闘勝利ボイス－俺たちの武器は最低－
　　　　　　　　　　　　　

記憶はわれわれの選ぶものを見せてくれずに、
自分の好きなものを見せてくれる。

　　　　　　　　　　　　　　　モンテーニュ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『エセー』

日本は90％が中流と回答。
最も経済格差が少ない国であると太鼓判。

「他所のお宅と比べてあなたのうちは次のうち
  どの程度であると思われますか？」


  上流
  中流の上
  中流の中
  中流の下
  下層


「ご協力有難う御座いました。」

　　　　　　　　　　　　　　――或る方針の元
　　　　　　　　　　　　　　　　　[或る日の出来事]

月光の飛行(Moonlight flit)：夜逃げ

あ…あの女の目………
養豚場のブタでもみるるかのように冷たい目だ
冷徹な目だ
「かわいそうだけどあしたの朝には
  お肉屋さんの店先に ならぶ運命なのね」ってかんじの！

　　　　　　　　―――イギリス生まれのニューヨーカー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジョセフ・ジョースター　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　『ジョジョの奇妙な冒険　第二部－戦闘潮流－』

「あなたは無心になろうと努めている。
  つまりあなたは故意に無心なのである。
  それではこれ以上進むはずはない」
　　　　　　　　　―――こう言って先生は私を戒めた。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　ヘリゲル
　　　　　　　　　　　　　　　『日本の弓術』

もしも自慢ができるほど
お金がたんまりあったなら
こんなお騒がせしませんよ

古着だよー!!　
古着ぃ　古着ぃ
古着はいらんかねー!!　

けっしてお騒がせしませんよ

古着はいらんかねー!!



If I'd as much money
As I could tell,
I never would cry,

Old clothes to sell!!
Old clothes to sell!!
Old clothes to sell!!

I never would cry,

Old clothes to sell!!


                         河田ヒロ　画/訳
　　　　　　　　『マザー・グースの贈りもの　お砂糖とスパイス』