ポケットモンスターＨＧ・ＳＳ　冒頭

「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 エドワード・D・モリスン



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　テイルズオブファンタジア　冒頭　＊ＳＦＣ版

いいかベル坊
男ってのはな
一度決めた事は
貫き通さなきゃならねえ
わかるな？
俺は
もうケンカはしねぇ
人もなぐらねえ
土下座もさせねえ
スーパー
いい人と呼ばれるようになろう


　　　　　　　　　　　　　　　　　男鹿辰巳
　　　　　　　　　　　　　　　　　　『べるぜバブ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バブ７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ケンカやめます

秋の風更けゆくまゝに長月の。
有明寒き朝風に。
袖ふれつゞく市人の。
伴なひ出づる道のべの。
草葉の露も深緑。
立ちつれ行くやいろいろの。
蓑代衣日も出でて。
阿部の市路に出づるなり。


　　　　　　　　　　　　　　能「松虫」

アアサア王の御治世じゃ、
アアサア王はよいかたで、
挽割麦三斤（ひきわりさんぎん）ぬゥすんで、
袋形（ふくろなり）のプッジングをこさえよか。

いよいよ王さまのお手製で、
それには山もり乾（ほし）ぶどう、
拇指（おやゆび）二つよりかまだふとい
脂肉を二塊（ふたきれ）どしこんだ。

負うささまとおきさきとがまずめして、
つぎに大臣たちがおしょうばん、
そしてその夜のあまりは、
翌朝おきさきが油揚げ。



　　　　　　　　　　　　　　　　　北原白秋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　『まざあ・ぐうす』

悲しみは、何処まででもつづく
蛮土の夜の、お祭りのやうに、その宵のやうに、
その夜更のやうに何処まででもつづく。


それは、夜と、湿気と、炬火（たいまつ）と、掻き傷と、
野と草と、遠いい森の灯のやうに、
頸をめぐり少しばかりの傷を負はせながら過ぎてゆく。


それは、まるで時間と同じものでもあるのだらうか？
胃の疲れ、肩の凝りのやうなものであらうか、
いかな罪業のゆゑであらうか
この駱駅とつづく悲しみの小さな小さな無数の群は。


それはボロ麻や、腓（はぎ）に吹く、夕べの風の族であらうか？
夕べの道を急ぎゆく、漂白の民であらうか？
何処までもつづく此の悲しみは、
はや頸を真ッ直ぐにして、ただ諦めてゐるほかはない。・・・・・・



＊



「夜は早く寐（ね）て、朝は早く起きる！」
――やるせない、この生計（なりわひ）の宵々に、
煙草吹かして茫然と、電燈（でんき）の傘を見てあれば、
昔、小学校の先生が、よく云つたこの言葉
不思議に目覚め、あらためて、
「夜は早く寐（ね）て、朝は早く起きる！」と、
くちずさみ、さてギヨツとして、
やがてただ、溜息を出すばかりなり。


「夜は早く寐（ね）て、朝は早く起きる！」
「夕空は霽（は）れて、涼蟲（すずむし）鳴く！」
「腰湯がすんだら、背戸（せど）の縁台にいらつしやい。」
思ひ出してはがつかりとする、
これらの言葉の不思議な魅力。
いかなる故にがつかりするのか、
はやそれさへも分りはしない。


「夜は早く寐（ね）て、朝は早く起きる！」
僕は早く起き、朝霧よ、野に君を見なければならないだらうか。
小学校の先生よ、僕はあなたを思ひ出し、
あなたの言葉を思ひ出し、あなたの口調を、思ひ出しさへするけれど、
それらを悔恨のやうに、僕の心に侵（し）み渡りはするけれど、
それはただ一抹の哀愁となるばかり、
意志とは何の、関係もないものでした・・・・・・・



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中原中也
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「詠嘆調」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　未発表詩

感謝には商人の信用取引と同じようなところがある。
それは付合いを長続きさせる。
そしてわれわれは借りを返すのが正しいからではなく、
そうしておけば貸してくれる人が見つけやすくなるから返すのである。

知識、人格ともに優れた人のこと。
「ケッ。 聖人君子じゃあるまいし、
  そうそうご立派なことばかりいってたら、
  このせちがらい世の中、生きていけませんぜ、ダンナ」
という風に使うコトバ。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　街　～運命の交差点～　特別編

此話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より聞きたり。
昨明治四十二年の二月頃より初めて夜分折々訪ね来り
此話をせられしを筆記せしなり。
鏡石君は話上手には非ざれども誠実なる人なり。
自分も亦一字一句をも加減せず感じたるまゝを書きたり。
思ふに遠野郷には比類の物語猶数百件あるならん。
我々はより多くを聞かんことを切望す。
国内の山村にして遠野より更に深き所には
又無数の山神山人の伝説あるべし。
願はくは之を語りて平地人を旋律せしめよ。
此書の如きは陳勝呉広のみ。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『遠野物語』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柳田国男
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊新潮文庫版

ここには一疋の猫が居る。
さうして柳は風にふかれ、
墓場には月が上つてゐる。



　　　　　　　　　　　　　「青猫」　抄
　　　　　　　　　　　　　　　さびしい猫

　　　　　　　　　　　　　　　　　　萩原朔太郎




　　　　　　　　　　　　　

沈黙しているとき私は充実を覚える。
口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　魯迅
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『野草』

「レオナルド、あなたがリンゴを五つ持ってるとします」
「・・・・・・」
「先生が三つちょうだいってお願いしたら、あなたのリンゴはいくつかしら？」
「五つ」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　『世界の面白ジョーク集』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小学校４

人間の姿は気味が悪くて好感が持てないが、慣れれば大丈夫だろう


　　　　　　　　　　　　　　　　　ホルタ星人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「スタートレック」