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名文/名言/名台詞の乱雑抜粋掲載電波系BLOG。 と言うかただ自分の好きな奴を載せてるんです。 気まぐれ気まま気の向くままに。 出典は問わないのです。 あと役に立つとか立たないとかもどうでもいくないですか。 管理者の名前がなんか変わりましたが 同一人物です。 残念ながら。 人間そう変われないもんです。 よろしい方向には。 最近本を読んでいないために更新ペースがノミです。 -cation- Librisはデスクトップゴーストの一種です。 サプリメントはLibrisにD&Dすることに よってインストール出来るゴーストです。
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彼女たちが私たちを愛しているとき、
彼女たちが愛しているのは本当は私たちではない。
しかし、ある朝、彼女たちがもはや愛さなくなるのは
確かに私たちである。

                  ジェラルディ
                     『人間と愛』


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社交の秘訣は、真実を語らないことではない。
真実を語ることによってさえも、
相手を怒らせないようにすることの技術である。


                    萩原朔太郎
                       『港にて』


人間のことをあの人は善い人だとか、この人は悪い人だとか、
そんな風に区別するなんてまったく馬鹿げた話ですよ。
人間は魅力があるか、さもなければ退屈か、そのどちらかですからね。


                 オスカー・ワイルド
                   『ウィンダミア卿夫人の扇』


            

好んで、または敬意を抱いて、
自分の友人に会うことは楽しい。
利益のために友人と交際することは骨が折れる。
それは懇願することである。

                     モーロア
                      『結婚・友情・幸福』



急いで草原を横ぎって、子供に近よりました。
そしてすぐそばまで来ると、大男の顔は怒りで真っ赤になり、
「おまえに傷をつけたのは、どこのどいつだ?」と言いました。
というのは、子供の両手の掌に釘あとがふたつ、小さな足にも
釘あとがふたつ、ついていたからです。
「おまえに傷をつけたのはどこのどいつだ?」と男は叫びました。
「言っておくれ、わしが大きな剣をとってそいつを殺してやるから」
「いけないよ!」その子供は答えました。「だってこれは愛の傷
なんだもの」「おまえは誰なんだい?」と大男は言いましたが、
ふしぎな畏怖の念に襲われ、その小さな子供の前にひざまずき
ました。
すると子供は大男にほほえみかけて、こういいました、「あなたは
いつかわたしをお庭で遊ばせてくれた。今日はわたしの庭へ
おつれしよう、天国という庭へ」
そしてその日の午後、子供たちが駆けこんできてみると、
木の下で大男が、全身を白い花でおおわれて死んでいました。




                  『幸福な王子』
                   わがままな大男
                         ワイルド
                          *新潮文庫
                            西村孝次訳







 

なににましても重要だというものごとは、
なににもまして口に出して言いにくいものだ。
それはまた恥ずかしいことでもある。
なぜならば、ことばというものは、ものごとの重要性を
減少させてしまうからだ――ことばはものごとを縮小させてしまい、
頭の中で考えているときには無限に思えることでも、
いざ口に出してしまうと、実物大の広がりしかなくなってしまう。
だが、本当はそれ以上のものだ。
そうではないだろうか?
なににもまして重要だというものごとは、胸の中に秘密が埋もれている、
その近くに在るものだ。
敵がこっそりと盗みだしたがっている宝のありかを示す目印のように。
もしかすると、自分でもなにを言ったのかわからないままに、
あるいは、ほとんど泣かんばかりに話をしながら、
自分はなぜこんなことを重要だと考えていたのだろうと疑問に思いつつ、
打ち明けてしまうかもしれない。
その結果は、人々の名状しがたい奇妙なまなざし、
という高い代価を払うことにしかなるまい。
それは最悪だとわたしは思う。
秘密というものは、語り手が不足しているからではなく、
聞きとれる耳が不足しているからこそ、
ひめやかに埋もれたままでいるのだ。
わたしが初めて人間の死体を見たのは、やがて十三歳になるという
十二歳のときだった。
一九六〇年代の出来事だ。
はるか昔のことだ・・・・・・わたしにとっては、
それほど長い年月がたったとは思えないときもあるが。
特に、死体の開いた目に雹が降っている夢を見て、
目ざめてしまう夜中などには。



          フリー・ライター
             ゴードン・ランチャス

               『スタンド・バイ・ミー』
                  スティーヴン・エドヴィン・キング
                     *新潮文庫
                         山田順子訳



メープルシュガーの甘さが、
ほっとさせてくれるひととき。
そうだ、悩むのはやめよう。
悩んで幸せになったヒトは、
いないのだから。


           コパン、メープルシュガー味
                   コパンの一言ノート



そうか、それならマブの女王と一緒に寝たな。
あいつは妖精たちが夢を産むのに手を貸すんだ。
町役人の人差し指に光る
瑪瑙のように小さな姿でやってきて
小人の一団に引かせた馬車に乗り
寝ている人間の鼻先をかすめて通る。
車体は空のハシバミの実。
作る大工はリスか地虫
昔ながらの妖精たちの車作りだ。
車輪の輻は、足長蜘蛛の脛
天蓋はバッタの羽根
引き綱は小さな蜘蛛が繰り出す糸
馬の首輪は濡れた月光
鞭の柄はコオロギの骨、鞭綱は細糸
馭者は灰色の服を着たブヨだ。
ぐずな娘の指にわく
丸い小虫の半分もない。
こんなふうに威儀をただし、女王は夜な夜なお出ましだ。

恋人たちの頭を通り抜ければたちまち恋の夢
宮廷人の膝をかすめればたちまち御辞儀の夢
弁護士の指をかすめればたちまち報酬の夢
ご婦人の唇をかすめればたちまち帰すの夢だ。
ただし息に甘いお菓子の匂いがすると
怒ったマブはその唇をただれさす。

宮廷人の鼻先を駆け抜ければ
口ききを頼んでくる相手をかぎ出す夢をみる。
時には教会税用の豚の尻尾を持ってやってくる。
こいつでもって寝ている牧師の鼻をくすぐると
牧師は寺禄の増える夢を見る。
時には軍人の首すじを通る。
すると、敵兵の首を切る夢
突撃、伏兵、スペイン産の銘剣
底なしの乾杯の夢、とたんに轟く
軍鼓の音に、すわっと目が覚め飛び起きたものの
くわばらくわばらと祈りをとなえ
またぞろぐっすりおやすみだ。
夜中に馬のたてがみを編んだり
不精な娘の髪をもつれさせたり。
ほどけたら不幸の印、そんなマブの女王の仕業だ。
仰向けに寝ている娘を押さえつけ
早々と重みに耐える稽古をさせて
男に都合のいい女を作りあげるのも
あのばあさんだ。
それに―――



                   マキューシオ
                      『ロミオとジュリエット』
                        ウィリアム・シェイクスピア
                           *ちくま文庫
                              松岡和子訳




われら役者は影法師、
皆様方のお目がもし
お気に召さずばただ夢を
見たと思ってお許しを。
つたない芝居でありますが、
夢にすぎないものですが、
皆様方が大目に見、
おとがめなくば身のはげみ。
私パックは正直者、
さいわいにして皆様の
お叱りなくば私も
はげみますゆえ、皆様も
見ていてやってくださいまし。
それでは、おやすみなさいまし。
皆様、お手を願います、
パックがお礼を申します。

 
              パック
               『真夏の世の夢』
                   ウィリアム・シェイクスピア





花は咳をした。でも風邪のせいではなかった。

「わたし、ばかだった」とうとう花が行った。
「ごめんなさい。幸せになってね」

ひとことも責められなかったので、王子さまは驚いた。
そしてその場に立ちつくした。
すっかりとまどい、ガラスのおおいも宙ぶらりんになった。
このおだやかな静けさの意味が、わからなかった。

「そうよ、わたし、あなたを愛してる」花が言った。
「知らなかったでしょう、あなた。
  わたしのせいね。どうでもいいけれど。
  でも、あなたもわたしと同じくらい、ばかだった。
  幸せになってね……そのおおいは置いといて。
  もう、いいの」
「でも風が……」
「風はたいしたことないわ
  ……ひんやりとした夜風はからだにいいし。
  わたし、花だもの」
「でも獣が……」
「蝶々とお友だちになりたかったら、毛虫の二匹や三匹
  がまんしなくちゃね。とってもきれいなんでしょう。
  だってほかに誰が尋ねてきてくれるかしら?
  あなたは遠くへ行っちゃうし。
  大きな獣も、ぜんぜんこわくない。
  わたしだって、爪があるわ」

花は無邪気に、四つのトゲを見せた。
そうして言いたした。

「さあ、いつまでもぐずぐずしないで。いらいらするから。
  行くって決めたらのなら、もう行って」

でもそれは、泣くのを王子さまに見られくなかったからなのだ。
ほんとうに、プライドの高い花だった……


                        
                       『星の王子さま』
                        サン=テグジュペリ
                         *新潮文庫
                          河野万里子 訳




青年はドアにはさまれている新聞をとってきて、
ふたたび寝そべり、ページを開きかけた。
あいだから宣伝ビラが落ち、彼はそのほを手に取った。
こんな調子の生活において、
政治や外交、経済や天候がどうあろうと、なんということはない。
寝そべって読むには、ビラのほうが軽いだけいいというものだ。


                        『妄想銀行』
                          *新潮文庫
                            星新一
                             「保証」より




「陛下、富める者の豪奢から貧しき者の生活が
  出てくることを、ご存じありませぬか?
  陛下の虚飾によってわれわれは養われ、
  陛下の悪徳がわれわれにパンを与えるのでございます。
  主人のために汗水たらして働くのは、つらいことではありますが、
  しかし仕えて働くべき主人を持たぬことは、
  なおいっそうつらいことなのでございます。
  大鴉がわれわれに食を恵んでくれるとお考えあそばしますか?
  こうしたことについて、どのような対策をお持ちでございます?
  買い手に向かって『これこれで買え』と言い、
  売り手に向かって 『この値段で売れ』と仰せになりますか?
  わたくしはさようには考えませぬ。
  されば宮殿にご帰還あって、紫のすぐれた麻布をお召しあそばしませ。
  わたくしどもや、わたくしどもの悩みが、
  陛下となんの関係がございましょう?」



                           ワイルド
                           『幸福な王子』
                                若い王
                                 *新潮文庫
                                   西村孝次訳






生物学的に考察すると、
人間はもっとも恐ろしい猛獣であり、
しかも同じ種族を組織的に餌食にする
唯一の猛獣である。


      アメリカの心理学者であり哲学者の
                       ジェイムズ



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