KFC店内


ガリッ、クシュ、バキバキバキ


「骨ごと食べるんだ。」

「すいませんねぇ。」


ドラム（脚）は嫌いウィング（手羽）も嫌い。
食べるのならキール（胸）、リブ（あばら）、サイ（腰）。

いったいどちらがおかしいんでしょうか？
骨を全て外すのと。
骨を全て食べてしまうのと。
あ、でも。
周囲の目が気になるのでしたら次はミスドにしましょうか？


（・・・甘いの苦手なんですよね。）

メープルシュガーの甘さが、
ほっとさせてくれるひととき。
そうだ、悩むのはやめよう。
悩んで幸せになったヒトは、
いないのだから。


　　　　　　　　　　　コパン、メープルシュガー味
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コパンの一言ノート

「小さい時、よくわたしの前かけをふみつけたけれど、
  大きくなったら、わたしの心をふみつけやしないかと、
  それが心配だよ。」


　　　　　　　　　　　　　　『アンデルセン童話集』　（四）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「パンをふんだ娘」

医者の請求書を見つけて彼は叫んだ。

《先生、僕は赤字で死ぬんですね。》


　　　　　　　　　　　　　　　　　　イギリスの作家
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オスカー・ワイルド

窓辺にかけてある〔籠の中の〕カナリヤが夜に歌っていました。
蝙蝠が彼女の声を聞きつけ近くにやってきて、
彼女に何故昼は大人しくしていて夜に歌っているのですか、
と訳をききました。
カナリヤが、私がこうしているのはいわれのないことではありません、
と申しますのは、私は或る日のこと昼に歌っているところを
捕らえられたのです。
そのためにその時から慎み深くなったのです、と答えましたので、
蝙蝠は

「しかし用心なさらねばならぬのは、何の足にもならない
  今ではありません、それはあなたが捕らえられる前のことですよ。」

と言いました。

＊この話は、不幸の後では後悔も役にたたぬ、
　 ということを明らかにしています。





 

この部屋、とても暑いですものね。
ハンカチを貸してあげましょう。
いいのよ。
遠慮しないで、私は、優しい人だってよくいわれるの。
私のハンカチであなたの汗がおさまるならば、とてもいいことですもの。
私が拭いてあげましょう。
逃げなくてもいいのよ。
私に恥をかかせる気？
あなた、まさかそんなことはしないでしょうね。
私はね、親切でいっているのよ。
私は、何もあなたの汗を拭くために
ハンカチを持っているわけじゃないのよ。
親切で、いってるの。
あなたが私の親切を無碍にするということは、立派な裏切り行為よ。
あなた、私を裏切るの？
そんなこと、まさかしないわよね。
私のいったこと、あなたは聞いていなかったかしら？
あなた、耳があるんでしょう？

もう一度いいましょうか？

私はね、人に裏切られたことがないの。
人に裏切られることが大嫌いなの。
私ね、死ぬまで一度だって人に裏切られるような人生は送りたくないの。
いいえ、思っているだけじゃなくて、私は実行するわ。
だからね。
私を裏切る奴は殺すの。
私の幸せな人生を邪魔する奴だから。
当然の報いとして死んでもらうの。

・・・今度は、聞こえたかしら？

そうよ、逃げることはないのよ。
私は、親切でいっているのだから。
別に、あなたの汗をぬぐうことで、あなたをどうしようってわけじゃなくてよ。
まあ、こんなに汗をかいて。
大丈夫。
私に任せなさい。
あなたの汗、きれいに拭き取ってあげるから。
それで私のハンカチが汚れたからといって、
心配することも遠慮することもないわ。
どんなきれいなハンカチだって、汚れるためにあるんですもの。
それがハンカチが生まれてきた宿命ってものでしょ。
だから、いいの。
私の親切を無駄にしないでね。

そう、・・・・・・いい子ね。

ちゃんと拭いてあげる。
あなたの汗が一滴残らずなくなるまで、拭いてあげる。
だから、おとなしくしていなさいね。
ほら、きれいになった。

・・・・・・いいこと。
せっかく私が汗を拭いてあげたんだから、もう汗を流さないでね。
あなたが汗を流すとね、私の親切が無駄になってしまうの。


わかった？


せめて、私の話が終わるまでは汗なんて流さないで。
あなたが私を裏切らないのなら、
これから先あなたのこと目をかけてあげてもいいわ。
そう、思ってさえいるのよ。
だから、私を裏切らないで。
絶対に、絶対に裏切らないで。



　　　　　　――語り部の一人　
　　　　　　　　　　三年A組　岩下明美
　　　　　
　　　　　　　　　　『アパシー学校であった怖い話１９９５』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第五話　偽りの愛

いいか、ラッド。
俺みてえな、なんの取り柄もない男が
列車ジャックなんて修羅場の中に行ってみろ、
俺はきっと、お前のぶっ放した銃の
流れ弾に当たって死ぬに決まってるんだ。
そうじゃねえとしても、時速１００キロで走る列車の中で
ゴタゴタ暴れてみろ、躓いた拍子に、石炭をくべる暖炉の中に
頭から突っ込んで焼け死ぬかもしれねえし、
足を滑らせて線路の上に落ちて、そのまま車輪に巻き込まれて、
ミンチになるかもしれねえ！
乗客の中の腕っ節の強い奴がいて、鍛えていない俺の首なんざ
ポキリと折られるかもしれねえし、都市伝説のレイルトレーサーに
頭から喰われるかもしれねえし、緊張のあまり心臓発作で
死ぬかもしれねえ！
ただでさえこの世の中は危険だってのに、
わざわざ死にに行く理由が何処にある！？


　　　　　　　――ルッソ・ファミリー随一の殺し屋
　　　　　　　　　　　殺人鬼ラッド・ルッソの幼馴染みの一般人
　　　　　　　　　　　　　　　　“Who are you?”『誰だお前？』のWho『フー』
　　　　　　　　　　　　　　

                   　『バッカーノ1931年臨時急行偏 Another Junk Railroad』
                                                          　　　　　　　ターミナル『前日談』

どうせまた不可解な思索にふけってるんだろう。
僕は生涯このひとの思考回路は読めないと思う。
それは好きだしかわいいなって思ってる。
しかしそれにしても僕はおもしろい人を好きになったものだ。
私利私欲の人だし根性は汚いし、思考回路はつきぬけている。
感情的で怒ると怖いし、僕は片思いの人からみぞおちに
飛び蹴りをくらうという貴重な経験をさせてもらった。
時おり自分が変だと真剣に苦悩しているのもおもしろい。
一緒にいる時間が増えてからは、
その独創的な世界を眺めていてあきることがない。
…自分ばっかり個性があってずるいよ。宮沢を見ていると、
僕はとことん枠にはまった無個性な人間だって思う


      ――全国模試で1位、剣道部でインターハイ個人優勝と、
                             能力的にはまさに文武両道の完璧人間
                                                         有馬総一郎
                                                                  『彼氏彼女の事情』
                                                                              第二巻　ACT．７　

ラ・ロシュフコーどのは、
そのすべてに何とも知れぬところ《ジュ・ヌ・セ・クワ》があった。
彼は子供の頃から、つまり、小さな利害の感覚もなく――
もっとも小さな利害は一度として彼の弱点とならなかったが――、
、また、大きな利害――これは別な意味で彼の弱点とならなかったが――
もわきまえないうちから、陰謀に加わろうとした、
彼は一度としていかなる大業もなし得なかったが、
それが何ゆえか私にはわからない。
なぜなら彼が持っていた長所は、もしほかの人であったら、
彼が持ち合わせなかった長所を充分に補ったろうからである。
彼の視野はさほど広くなかったし、のみならず彼は、
自分の見える範囲のすべてを一度に見わたすことさえなかった。
しかし彼の良識《ボン・サンス》、とくに思弁においてたいそう
すぐれた良識は、彼の優しさ、取り入り上手、感嘆すべき
人あたりのよさと相まって、彼の洞察力の欠如を、
あの程度でなくもっと充分に、埋め合わせることができるはずであった。
彼はいつもきまって優柔不断であったが、
その優柔不断を何のせいにすべきかも私にはわからない。
想像力の豊かさからくる、ということは、なにしろ彼の想像力は
全く生彩がないから、あり得なかった。
判断力が働かないせいだとすることもできない。
なぜなら彼は行動においては卓越した判断力を示さないが、
豊かな理性を持っているからである。
つまりわれわれは、彼の優柔不断の結果は見るが、
その原因はわからないのである。
彼は非常に勇敢であったにもかかわらず、一度も武人ではなかった。
彼は常によき廷臣たらんとする健気な意図を持っていたにもかかわず、
彼自身よき廷臣であったことがない。
生涯を通じて党派に属していたにもかかわらず、
よき党派人であったことがない。
私人としての生活で彼が見せる恥ずかしそうな、気おくれした顔は、
公事の場では弁明の顔になってしまうのであった。
彼は常に弁明が必要だと思っていた。
このことと、それに加えて、美徳に対する信頼をあまり示していない
彼の『箴言集』や、急に公事の世界にとびこんでは、
きまって同じ性急さでそこから出てゆこうとしていた
彼のやり口を考えると、私は、もし彼が己れをよく知って、
当代一の洗練された廷臣と目されることだけに専念したならば、
きっとそうなれたであろうし、そのほうがはるかによかったであろう、
という結論に導かれるのである。

ししと一角獣と
ふたりで王位をせりあった。
ししがつよかったで、
街を上下おおあばれ、
そこで、白パンやったり、
黒パンやったり、
乾葡萄入ケイキやったり、
やっとこすっとこおいだした。


　　　　　　　　　　　　　　　北原白秋
　　　　　　　　　　　　　　　　　『まざあ・ぐうす』




　　　　　　　　　　　　　　

学年末があるわけですね。
すごく・・・難題です。
レポートとテストでてんやわんやしておりまして。
返信が滞ってしまいそうです。
そういえば私は射手座なんですが
たまたま見た星座の性格診断で
「課題や宿題をためてしまって、泣きながらやる」
ってありました。
とてもあたっていますね。
記事は更新しようと、思っています。

「じゃあ俺からの質問だ。
『いったいどうしたら、俺の不幸を止められるのでしょうか？』だ！」
「･･････ガユス、私には貴様の未来が、
  何となく完璧に分かっているような気がするのだが･･････。
  真剣に答えて言いのか？」
「･･････すいません。やっぱりそれだけは聞きたくないです。」



――アシュレイ・ブフ＆ソレル咒式事務所所属
            十三階梯　後衛　化学練成攻性咒式士
                ガユス･レヴィナ･ソレル
            十三階梯　前衛　生体攻性咒式士
              ギギナ･ジャーディ･ドルク･メレイオス･アシュレイ･ブフ


　　　　　　　　　　されど罪人は竜と踊る　
  　　　　　　　　　　　ザ・スニーカー　2004四月号　特集

「ギギナ。お前･･････俺の幸せを吸い取ってないか？」
「ガユスよ。貴様に吸い取れるだけの幸せが残っているとは思えないが？」


           ――アシュレイ・ブフ＆ソレル咒式事務所所属
                        十三階梯　後衛　化学練成攻性咒式士
                           ガユス･レヴィナ･ソレル
                        十三階梯　前衛　生体攻性咒式士
              　　　　　ギギナ･ジャーディ･ドルク･メレイオス･アシュレイ･ブフ


                               　　　　　 されど罪人は竜と踊る　
                                    　　　　　ザ・スニーカー　2004四月号　特集